休業に至る病。或いは当店が休業を決めた理由。

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こんにちは、早稲田にあるカフェスペースのある本と雑貨のお店NENOiの店主です。

一ヶ月に一回はnoteを更新していきたいと書いてきたのですがだいぶ間が空いてしまってすみません。

いくつか記事を書き出してはいたのですが、書いている途中から愚痴の様な怒りの様な話になってしまい、かつ面白くないというものにばかりなって全然公開できていませんでした。

今回もそんなに楽しい話にはならないと思ってはいるのですが、当初できる限り開けておきたいと考えていた当店が今なんで休業しているかについて一度ご説明しておいた方がいいのではと思っていましたのでこの駄文をつらつらと書いています。

上記にもあります通り、現在店舗は休業しています。
しかしながら四月七日の時点では出来る限り開けておくつもりでした。その日のツイートでは下記の様な投稿しておりました。

 

 

ちょうど、この時期位から新型コロナに新生児が感染したという報道や二十代の若者なども重症化する事例が報告され始めてきました。

当初言われてたような「重症化するのは六十代以降」というものではないと認識を改める事になりました。

もはや誰もがかかってもおかしくなく、また同時に誰もが重症になってしまう可能性があるウィルスの感染場所になるのは避けたいという気持ちが強く出てきました。

 

ただ一方でお店を初めて三年目、ようやく黒字(ただし人件費はないものとする)になり始めてきた矢先の事態で、グズグスとしながらモヤモヤと過ごしていました。

 

そんな最中に東京都から休業協力金の案内が出てきました。申請できるか五分五分ではと思いながらも最終的にはこれが決定打になり、休業する事を決めました。

協力金は一回限りでこれでは当店にとっては一ヶ月分位がせいぜいで何ヶ月も持つものではありません。
家賃がもっと高いお店や従業員のいるお店などでは話にならないレベルの金額だと思いますので休業しないお店もよくわかります。

また、外に出る事を抑制するというなら業種を限定するのではなく休業を決めたお店全てに支給しないと効果は中途半端なのではという疑念もあります。

 

幸いうちの子どもを預けている新宿区の保育園は休園はしていないのですが、親がテレワークを中心となっていて子供でも重症化する可能性がある中、子供だけが普通に通わせ続けるのは無理だという判断も休業を決める際の要因にありました。

 

当店よりも長く書店を経営され、また最近までお店を開けていた谷中のひるねこブックスさんの記事にもありましたが、店主も休業を決める少し前の時期、毎日お店を開けるかどうするかと頭を悩ましていました。そんなある雨の日、子供を保育園に連れて行くため電車を利用した際、ソーシャルディスタンスも気を払う素振りもなく多くの人が電車を利用して乗り換えのコンコースのエスカレーターですぐ後ろに立ったり、脇を駆け抜けていったり…。

 

マスクをする事が必ずしも予防には有用ではないとわかってはいるものの、マスクせずに近くに来る人や貴重なマスクを汚したくないのか、くしゃみする瞬間にマスクをずらす人などにいちいち心が、感情が揺れ動く自分のストレスに近いうち限界がくるなとも感じていました。

 

新刊も多く扱っているので日々仕入れもしていますし、ありがたい事に休業前に古本が来たりしていました。
その度に「お店開けたいなぁ」と素直に思います。


でも、どこもかしこもピリピリとストレスを溜め込んでギスギスしている人たちの中でお店を開けて自分がニコッと笑っていられるか自信がありません。

 

まるで整理されていない書き殴った様なまとまりのない文章ですが、こんな風にごちゃごちゃとすっちゃかめっちゃかな気持ちでこの休業期間を過ごしています。

確か『海辺のカフカ』に出てきた言葉だったのではないかと記憶していますが「絶望には底がない」という言葉。正直ここ最近はこの言葉を実感する事が多いです。

 

それでも三年目という事でこれまでの二年間に育んできたネノラーとの交流に今は本当に助けられている事が多く、心に燈が灯る日々でもあります。