NENOiのブログ

ここに書いてある事は店主が感じた事、考えた事を記していますが大抵のことは既に先達が書いています

早稲田大学さんはハラスメントやヘイトに毅然と対応して欲しい話

こんにちは。早稲田にあるカフェスペースのある本と雑貨のお店NENOiの店主です。

少し前から当店近くの早稲田大学で教鞭をとっている有馬哲夫教授がTwitter上にてヘイトとデマを垂れ流しており、多くの人が声をあげる事態となっています。

詳しくは下記のリンクをご確認ください

www.change.org

 

なぜこの件わざわざはてなblogに書いているかというと、この件とは直接関係ない(冒頭の教授とは別の人物です)のですが、当店にお見えになる学生さんから過去にある相談を受け、その時店主も早稲田大学さんにメールをしたことがあったのですが、少し傾向として似ているのではないかと思ったのでここに残しておこうと思った次第です。

以下その時送ったメール文(正確には問い合わせフォームになります。)。個人名、FACEBOOKのリンクについては削除していますが、それ以外は送った時のままです。2019年の出来事でした

 

件名【貴学院講義中に生じたハラスメント事案に対する事実関係の確認の調査のご要望】

本文

突然のご連絡失礼致します。
貴学のすぐそば西早稲田2丁目にてカフェスペースのある本と雑貨のお店NENOiの根井と申します。
先日、当店にお見えになった学生からある講義において講師が「従慰安婦強制ではなかった」という発言を行い、学生より反論があったにも関わらず一方的に議論を打ち切り、またその授業に出ていた韓国籍の学生がその後、授業に出てこなくなったという相談を受けました。
お話をしてくれた学生は、以前より当店にはお見えになっており、真面目で徒に嘘をつくような人物ではありませんため、下記に私の方で把握し得た範囲の詳細で恐縮ですが記載しますので事実関係の確認ならびにご対応をご検討のほどお願いしたく存じます。

【発生日時】 2019年10月頃

【講義名】 〇〇〇〇(注:メールではちゃんと記載して送りました

 【講師名】〇〇〇〇(注:メールでは実名でお送りしました

 【状況】
前後の流れは不明ですが、講義中に愛知トリエンナーレの話になり、その際に同展で展示された慰安婦少女像に言及した上「慰安婦に強制はなかった」旨の発言をし、一人の学生と議論になった。
その際に講師である〇〇氏が「もう、いいから!」と強い語調で一方的に議論を打ち切ったとの事。
同講義に出ていた韓国籍の学生(反論した人とは別人)はその後この授業に出なくなった。

【確認をお願いしたい事由】
本講義はジョージ・オーウェルの英文エッセイを基に、政治と文学の関係を読み解く授業であるようですが、英文学の研究者が専門外の「従軍慰安婦」問題について学生の講義の中で行い、かつまた一方的に議論を打ち切るという対応は講師という立場を利用したハラスメントに他ならず、学問のとば口にたつ大学生への態度しては大変問題と認識しております。
また、韓国籍の学生の欠席がこの出来事に起因する出来事であるとした場合、このクラスへの欠席により本講義を履修とならなかった場合、GPAが下がる事が想定されますが、従軍慰安婦というテーマが韓国というバックグランドを持つ学生にとっては大きなものであることは想像に難くなく、プロテストとしての欠席がGPAへの影響をないものとして対応などの検討の必要だと思われます。
これは本講義ならびに同講師の授業を同様の事由により欠席をしている他の学生についても同様であると思います。
Milestone Express2019にて〇〇氏が担当されている「英文演習5(イギリス20世紀以降)」という講義の紹介が記載されておりますが、そこには「P.S.先生の思想はちょっぴり傾いている」と記載があり同種の発言を以前より恒常的に行っていることが類推されます。(Milestone Express2019 P.447)
同講師については自身のフェイスブックページにおいて、とある記事への批判として記者の学歴を見下す発言を投稿しており(8/15投稿  注:ここに該当投稿のリンクを貼っていました。リンク先の記事はすでに削除されていました)、学歴の一事を持って他者を見下すような人間性の人物が果たして果たして講師としてふさわしいのか疑義が生じます。
以上を踏まえ、事実の確認の調査、ならびにもし当店にお見えになった学生の話が事実とそう違わない場合、下記3点の対応をお願いしたく存じます。

 ・アカデミックハラスメントへの毅然たるご対応
 ・欠席学生への同講座への救済措置のご検討
 ・〇〇〇〇氏の講師への適性の再検討

私自身は残念ながら貴学への卒業生ではありませんが、早稲田にてお店を構えるようになり2年。
お店にお越しになる早稲田生はどなたも大変に聡明で真面目である印象を持っております。
未来ある学生たちに対し、そのような講義のあり方、人間性が当たり前のものだとは思って欲しくないと強く願い今回ご連絡した次第です。

 過日、インディアナ州大学では大学教授による差別的発言に対し毅然とした対応を行ったという報を目にしました。( https://provost.indiana.edu/statements/index.html )貴学もまた同学に勝るとも劣らない優秀な研究、教育機関であると思っております。どうぞご検討のほどお願いいたします。

追伸:本件につきましてはほぼ同内容にて貴学「ハラスメント防止室」へも送信しております。

2019.12. 5 NENOi店主 根井 啓

 

こちらに対してはハラスメント防止室からは翌日ご返信があり「授業中に起きた事なので文学学術院での対応がいいと思います」との事でした。

では文学学術院はどうだったというと本メールを送った同日中に「このたびお寄せいただいたご意見は承りました。 学部執行部で共有し、必要な措置を講じてまいります。」というご連絡をいただきましたがその後特にご連絡などはありませんでした。
相談を受けた学生さんからも特に何か動きがある様子はないと聞いていました。

そこで学期が終わる頃に改めてメールしたやりとりが下記になります。

 

2020/2/12にこちらから送信。

 

早稲田大学文学学術事務御中

 
先だってはご返信ありがとうございます。
その後、こちらの件につきましてはどうなりましたでしょうか?
少なくとも、授業をボイコットされた韓国籍の学生の方のGPAは守られるべきだと思うのですが。
以前相談受けた学生からは、特に生徒側へのアプローチはなく
逆に
 
ユダヤ人がイスラエルに今住んでいられるのはヒトラーのおかげ」
 
などという発言をしていたという事も伺っております。
今回のご連絡した一連の内容が事実であるなら本講義は講義という名を借りた素人の個人的妄言を垂れ流しているものでないかという疑念が生じてきますが、貴学術においてはそれが文学の講義と見なされるものなのでしょうか?
ご相談申し上げた内容が事実がどうかの確認がまず何より必要ですが生徒へのヒアリングもなく、という状況のまま終了としているということならばこちらでもできる範囲で動いてみる事も検討しております。
お忙しいとは存じますが状況についてお聞かせいただけましたら幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
 
NENOi 
根井

という内容をお送りしたところ6日後の2020/2/18に下記内容での返答でした。

 

早稲田大学文学学術事務です。
根井様が本学学生の声に真摯に耳を傾けてくださったことについて
深く御礼申し上げます。
12月にお問合せをいただいた段階で、すぐに学部執行部と情報を
共有し、対応について検討いたしました。その結果、この科目を
履修している学生から何らかの訴えがあれば直ちに対処すべく、
秋学期終了まで状況を注視しておりました。
学術としては学生の主張や意見に対していつでも相談に乗りたい
と考えておりますので、もし今後も学生とお話しになる機会があり
ましたら、文学学術事務に連絡するようご案内いただけます
でしょうか。

どうぞ宜しくお願いいたします。

 

というわけで結局何も動いてはくれなかったようです。
相談してくれた学生さんはこちらの件で別の生徒から政治活動的なものに勧誘されるようになった事などもあり、こちらからの働きかけはここでおしまいにする事にしました。

また、問い合わせの時に送った該当講師の「学歴を見下した」という事で添付したリンクの投稿はなぜか削除されていました。

ちなみにこの記事を書くにあたって久しぶりに同氏のFACEBOOKの投稿を確認したらグレタさんを「クソガキ」と書いたりしていて相変わらず品がないです。

そしてやりとりのきっかけとなった同名の講義を引き続き担当しているようです。

早稲田大学には本科生も含め800人ほど韓国籍の学生が在籍している*1ようなのですがその方達を含む学生さんに対してこのエントリーを書くきっかけとなった有馬氏のヘイトとデマを大学としてどう考えているのか、ぜひお伺いしたいですし、毅然と対応して欲しいと願っています。

また店主が過去に問い合わせをした件、何処の馬の骨ともわからん、店主のメールに返事を下ったのはありがたいなぁと思いつつも応対された方のお名前は書いてほしかったなぁという事と、事実関係の有無くらいは確認してほしかったなと今でも思います(講座の受講生に韓国籍の学生がいたのかどうか?など)。

多分店主以外にも過去にもこういった問い合わせは来ているのではないかと思うのですが明確なガイドラインなどの策定などをしていただけたらありがたいなぁと日々大学生をお店に迎え入れている店主としては思います。