NENOiのブログ

ここに書いてある事は店主が感じた事、考えた事を記していますが大抵のことは既に先達が書いています

note始めました(3年目に向けて)

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こんにちは。
早稲田にあるカフェスペースのある本と雑貨のお店NENOiの店主です。2017年10月27日に開店し、おかげさまで2019年10月27日に無事2周年を迎える事が出来ました。
3年目という事で気持ちも新たにとnoteを始めました。今後月に1度くらい散文を書けていければと思います。

さて、今回は3年目を迎えた当店の現状とこれからについて書いていきたいと思います。明るくめでたい景気のいい話を書ければよかったのですが実態としてはなかなか…。

2年続けた現状としてはまだまだ赤字で貯金を崩している状態です。個人店をやるなら3年は頑張らないと定着しないという言葉もあるので3年は続けようと思っておりましたが、それなりに貯金がないと3年続けることも難しいのだなと実感しています。

現状

・メディア掲載数など
確認したところこの2年で大体10回くらいメディアには掲載されているようです。インタビューなどで使われているなどを含めるともう少し増えて14回くらい。反応としてはやはり紙、WEB媒体問わず新聞掲載は大きい様に思います。
※メディア掲載情報はこちらにまとめています

SNS(フォロワー数、使ってみて)
Twitter-  1940フォロワー
投稿した事への反応が一番多いように感じるSNSです。

Instagram  - 760フォロワー
フォロワー数が結構増減する印象のあるSNSです。あまりコメントなどは無いのですが、「インスタで知って」とお見えになる方も結構いる印象です。

Facebookページ -  310いいね
他二つに比べて平均年齢高め。イベントページなど作れるのでイベント管理に活用すると便利。

・場所的な要因ならではの客層
全てにというわけではないのですがなるべくSNSでは英語の表記もするようにしています。こちらは早稲田大学の近く、日本語学校が比較的多い場所柄なのか日本語がネイティブではない方も結構います(お店にも来ます)。なので店主の英語の研鑽も兼ねてSNSでは英語投稿もしています。

・売上など
実態としては先に書いた通りまだまだ赤字です。いくつか理由もあると思いますが、まず絶対的に売上が少ない。それとメイン商材となる本の掛け率の高さが大きい。
当店の場合、規模が小さい事もあり、基本買切りにて仕入れを行うわけですが、返本可能な取引と掛け率が何も変わらないのは少しどうにかしてもらえたら大変助かるのになと思ったりします。

イベントやってみてどうだったか?

イベントには2種類あると思っています。トークショーなど著名な人をお呼びして行う単発タイプと継続してしてコミュニティーのように育てていくタイプ。中には著名な人も参加する読書会なんてハイブリットタイプもあるかと。当店は前者も時折行いつつ、後者のコミュニティーのように育てていけるような継続可能なイベントを主軸に行なっています。

・角打ち
日本酒を提供するイベント。
本とお酒好きな人が来てくれるイベントになってきた気がします。

・R&B(&B)
本屋で集まって走るイベント。
問い合わせや、話すと面白がってくれる人が一番多いイベント。天気にも左右される事もあり、安定して人が来てくれるイベントまでには至らず。

・詩する詩人の会
詩や詩情を感じたものを紹介、朗読するイベント。
あまり大人数での参加を望んでいるわけではないので、こじんまりと開催できているのはとてもいいけれど、もう少し会員が増えていったら嬉しいなとも思う。

(・英語絵本の読み聞かせ)
絵本も扱っているのでと始めてみましたが、なかなか人が集まらず、イベントとして定着せず。たまに「次はいつですか?」と聞かれたりもする。

・展示
展示があるからといって劇的に人が来るというわけでもないのですが、やはり展示作品目的でのご来店、展示で作品を知っての購入などもあるので今後も機会を見つけて、積極的にやっていきたい。んが、まだ「展示ができる」という事が定着していない印象。
展示したい人、版元さん募集中。

どのイベントも参加者については一進一退を繰り返し少しずつ増えていっているように思われます(英語絵本の読み聞かせは除く)。一方で内輪のノリにならないよう新しい人に「入りにくいな」と思われないように開かれた場である事をお店としては守っていきたいと思います。
定着させることはそう簡単ではないですけれど、お店同様「いつも開いてる」「継続している」がない事には定着しようもないのではと思っています。

希望の芽があるから続けるんだよ

現状としてはまだまだ苦しいわけですが、じゃあなんで続けているの?というわけで続ける理由は以下になります。

売上は伸びている
まだまだ売上としては十分ではないし、大幅増ともいかないですが前年同月比増は続いており、単月黒字の月も出始めました。どうにかそのまま損益分岐を越えて伸びていって欲しい。

リピートしてくれる方や注文をしてくれる方が増えている
開店した当初は早稲田大学のすぐそばにも関わらず学生さんが全然来なかったりしたのですが、最近は学生さんも来るようになってきたりリピートしてくださる方に幅が出てきたように感じます。
また本をわざわざ当店で注文してくれたり紹介した本の取り置きが増えてきています。ちなみに今までで一番遠来からの取り置きの依頼はオランダかメキシコ(どっちの方が遠いかな?)。

「嬉しい」がある
来てくれた方とお話ししたりとか「あの本面白かったよ。」とか「コーヒー美味しいね」とか言われるのは嬉しいです。ほんと嬉しいですよ。生の声が聞けるって。

この先したいことと課題

お店の姿勢として
本をメインに雑貨もあってカフェスペースもあるお店でありたいが基調ですが、何をメインにするかは結構簡単に心が揺れたりします。

イベントの追加
イベントはまだいくつか新規にしたい事などもあるのですが、中にはR&B(&B)のようにお店を飛び出すイベントもまだしたいと思っています。
またトークショーなどでも店主それなりにファシリテートできたりするのでイベントを主体となってやっていきたいと思っています。

オリジナルグッズ
トートバッグとかあったら楽しいかなぁと思っています。通販サイトとかでも展開しやすいアイテムの一つかなと思う。

お休みの日の店舗使用したい人の募集
店主がお休みの時はお店も閉まるのですが、そういう日にある程度のことならできるはずなので、誰か活用してくれないかなぁ。
ミニキッチンとかあるし、少しレイアウト変えれば体を使うイベントもできると思うし。

近隣との連携
「近隣」の定義にもよりますが、近くの異業種の人とのコラボで本とスイーツとかあるいは本屋スタンプラリーとか。
前に少し考えたのは本屋を走って巡る本屋巡りランニングツアー。問題は走るときは軽装になるので最後のお店以外では本が買えないのではという問題点があり棚上げ中。

課題
一方でイベントなどの時にお店番をできる人がいないのでお手伝いできる人がいればなと思います。
都度誰かを探すというよりは「この人」いますよ的になれば理想なのですが、なかなかねぇ。

結び

以上につらつらと書いてきましたが、本屋をしたい人を鼓舞する事もできず、またネタになるわけでもなく誰が読むのかなと思う内容になってしまった気もしないでもないですが、3年目も一人でも多くの人にファンになってもらえる様に頑張ります。
あと、お店やるならキャッシュがないと本当に大変だよと思います。
作家業と同じで副業しながらできるならその方が気持ちの面でも楽だと思います。
ただ、ちらほらと耳にする様に「本屋」や「個人店」だけで暮らしていけないというのが最終的な答えになってしまうのは悔しいなぁ。
そんなわけで「副業をせねば」と考えてしまう日もたくさんあるけれども店主は今日もお店を開けるのです。